家族を見送って後悔のない人はいないよ。
母を亡くした時80歳位の知人に言われた言葉です。
こんにちは、久々にブログを書かせていただきます、コーディネーターの渡邉です。
以前、「遠隔介護ブログ」を書かせていただいてました。
が、遠隔介護していた、祖父も父も亡くなり一旦ブログを卒業させていただきました。
父の死から半年たち、初盆も終わり、わたしの生活は見違えるようにといえばおおげさですが、週末に身体を休める時間が増えました。
平日フルで働き、週末、実家を片付ける、父のお世話をするサ高住に入っても
買い物には行かないといけない、お昼ごはんやドライブも連れて行けとリクエストが多い。平日フルで働いたあとも毎日、数件の父からの着信にこたえる。
という10年以上の日々、わたしの30代は、ほんとに、「しんどかった」の一言につきます。
その反面、母が病気になるまえは私は仕事と遊びでほぼ家にいなかったので、20代の反動の30代と思えば、実家孝行はプラマイゼロなのかもしれません。
母が大好きだったのに、父が死んでからは、母のことより毎日父を思います。SNS時代、母はそこに突入する前の死だったので、私のSNSは父の思い出であふれ、
ほぼ毎日のように過去の写真というSNSの便利なシステムとして、自然にスマホに父がうかびあがってきます。
いつも支えてくれる主人には、父のことを幾度となく、もう、お願い死んでくれていいと口にしてしまったこともありました。それくらい振り回されてましたが、それでも、その父の存在に支えられてました。
私は小中高、皆勤賞でした。
学校が好きという学生時代をおくりました。
それは、父の存在のおかげだったと実感してます。
PTAの行事や役割、役員、自治会のこと、村の発展のためなど、父は地域貢献に尽力してました。
そのおかげで先生方と話をさせていただくのも気軽になんでも行えて、勉強以外の相談もしやすくて、運動音痴なので、体育の授業がある日をのぞいては楽しく学校に行けたのだと思います。
両親も祖父母も、褒め上手だったので、学生時代も、社会人になっても家族に褒めてほしくて、頑張るんだとがむしゃらにこれたのかもしれないと、両親とも亡くなった後、「あれっ、わたし、何してたんやろ」というような、虚無感にも襲われました。
そして、次に襲ってきたのは、
「たら、れば」ばかり。
祖母が脳の病気で倒れたときも、その前夜、母が不在時で、明らかに祖母の言動がおかしかったのに、そのときはまだ「ネット検索」もないし、私も24歳という若さで、そういったことに直面した経験もなく、「旅行帰りだし疲れてるのかな」と思ってしまったこと。
あのとき私がすぐに病院に連れて行ってたら
とか、
母の末期がんも、私がもっと早く母の身体の痛みに気付けていたら
とか、
祖父の入院はあの病院で良かったのか、もっとどこか施設は探せなかったのか
とか、
父の通院に年に数回でも付き添い、改善をもっと本気で向き合えばよかった
とか、、
後悔が溢れ出て、極端に、私が祖父母と両親の寿命を縮めたくらいに思ってしまって苦しくなったり。
そんなときに救ってくれた言葉が冒頭に書いた
家族を見送って後悔のない人はいないよ。
です。
みんな後悔する。いくつになっても、何をしてきてても後悔する。
だからどうしよう、こうしようとまでは、その知人は言われませんでしたが、私の中でだからこそ、自分自身の人生を少しでも後悔の無いように生きるのが見送った家族への最大の恩返しになるんだなという思いが芽生えました。
そして、その知人が教えてくれたように、まわりの人に何か辛いことがあったときに痛みを経験したぶん、私には、かけられる言葉が沢山あるんだという自分なりの「人への貢献」「人への役割」も自覚し、しゃしゃり出るわけではないですが、自然な態度で人を支えていける人間になりたいなぁとあらためて思いました。
そう考えると、「コーディネーター」という仕事はまさしく、その部分を鍛えさせていただける仕事なんだと思えます。
まだまだ至らない点だらけだと思いますがあらためて、
お仕事のご相談をいただく皆さまに「渡邉さんに相談してよかった」「ワークステーションに相談してよかった」と思っていただける存在になれるように頑張りたいと思います。
私の体験した様々な「後悔」は今、看護師さんをはじめ、医療職の方々と日々関わらせていただく中で、自分が、医療や福祉の現場で働かざるとも、皆様の業務のお話から勉強させていただくことが大変多く、あと20年早くこのお仕事させていただいてたら、祖母の脳の変化にも気づけたかもなと思います。
そのように、皆様と関わらせていただけることがネット検索するよりも勉強させていただくことが多いと実感する毎日です。大変ありがたいことです。
経験が自分を助けてくれます。まわりの人を助けることも出来ると思います。
人生に無駄なことはない。本当にそうですね。
この夏、おうち時間を再度楽しむ中で、八歳の姪っ子が、フラフープしながら読書をしたりけん玉したり、楽しそうな動画をTikTokにあげるようになり、それを見ていると「わたしもフラフープしよう」とすぐに購入、始めてみました。
フラフープは体幹を鍛えたり、ダイエットにもつながるそうですが、やってみて、何よりリフレッシュになります。またたく間に上達?出来たと思ってます。
フラフープが届いた初日、3回もまわせなかった私が姪っ子の動画や、フラフープのコツの動画検索して真似るうちに、5日で3分くらいはまわせるようになりました。
父が亡くなり、月2回程度実家には帰り法要や掃除や、片付けなどもしてますがやはり、心身の余裕が出来ました。だからこそ、始められたフラフープ。
読む本の量も増えました。
心身が落ち着いているからか治療中の高血圧も、とっても数値がよくなりました。
コロナ禍でなかなか会えない、母方の祖母や、主人の母(姑)に、出来る孝行を考えて、人生の後悔を、少しでも減らしていきたいなぁと思ってます。
そんな「遠隔介護後の毎日」でした。
ここ数年、年々体が弱くなる父と向き合うのがとてもしんどい日々でしたが、こちらでブログを書かせていただくことも、私自身のリフレッシュにもつながってました。アウトプットの大切さを学ばせていただきました。
今回も長文、読んでいただきありがとうございました♫