対人コミュニケーション⑥ ~看護師*古上の学び~

<<セルフコンパッション①>>


ご無沙汰をしておりました。メディカル事業部営業の古上です。

1月~3月は「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とは調子よくいったことわざで、一月は行く、二月は逃げる、三月は去る、わたしも倣って1月は行きさっていました。(苦笑&汗&省)

さて、コミュニケーションのブログを連載しておりますが、今回は「セルフコンパッション」について記事します。

セルフコンパッション「Self-Compassion」お聞きになられたことはありますでしょうか。
私はこのような勉強を始めて、初めて知りました。
日本では「自己への慈しみ」と訳されています。セルフ(=自分に対する)コンパッション(=思いやり)は、自己への慈しみによって「あるがままの自分を受け入れる」ということになるそうです。

テキサス大学で人間開発と文化の准教授を務めているクリスティン・ネフ博士が著書されています。

セルフコンパッションを構成している要素は次の3つであるとされています。

  1. self-kindness:自分への優しさ
  2. common humanity:共通の人間性
  3. mindfulness:マインドフルネス

1.自分への優しさ
他人に接する時のように、自分にも思いやりを持って優しい態度をとること。

2.共通の人間性
自分は周囲の人間関係の中で生きているという自覚。誰もが時には失敗するという認識。

3マインドフルネス
今の経験に対してイライラしたり、不安な気持ちに捉われて判断し行動することをせず、まず今の自分の感情や思考を受け入れ、そこに気づく態度。

では、セルフコンパッションを高めるとどのうような効果があるのでしょうか。

1回ではとても書ききれない濃密な内容だと存じていますので連載してまいります。

今回は言葉の説明とご紹介をいたしました。

恐縮ながら、私はいち営業ですので、自身が学んだ内容を記載しています。もしかすると私フィルターを通った理解になっているかもしれませんが、なるべく事実に基づいて記事していきます。良かったらご参考ください。

ブログをご覧の皆様、寒さがつづいております、どうぞご自愛くださいませ。

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対人コミュニケーション⑤ ~看護師*古上の学び~

<<無理 ダメ 絶対>>


こんにちは、古上です。コミュニケーションについてのブログを初めて5回目になります。

会社の公式ブログなのでいつも真面目な内容を心がけておりますが、もしどこかでこのブログを読んでくださっている方がいるのならと、すこし自身の話しを混じえて書いてみます。

コミュニケーションを学んでいるのは、もちろん今看護師の方々のご転職に携わっているので、色んな方々の思いやご希望をゆがむことなく訊き、良いご提案ができるようにと続けているのですが、始めたきっかけは私の母との関係性からでした。昔からどうも、、母と意見を話し合うと自分が疲れていました。

母はとても楽観的で直感的で前向きなタイプ、仕事をもっており自立しているので自分の意見や価値観もしっかりもっているひとでした。(看護師ではないです。)

私はどちらかというと、じっくり考えてひとつひとつ丁寧にしたいタイプ。少々ゆったりさんなので、母とはまったくペースがあわず時には頭が混乱することもありました。※会社の皆様、ゆったりさん・・これ本当なんですよ。笑

昔の私は、親だから分かち合うのが親子のあり方だと無意識に思い込んでいましたし、それが正しい親子のあり方だと勝手に何の根拠もなく自分に刷り込んでいました。

なので、母を全部理解し受け入れようと努力というか、我慢や妥協し無理していました。母親、産んだ人は特別ですものね。他人ならそんな人もいるよね・・で終わりますが、そうは簡単に割り切れませんでした。

ですが、人を理解する、対人関係、コミュニケーション、心理についてセミナーを受講したり勉強をするようになって、親子であっても「違う人間・タイプが違う」から別にしっくりこなくてもいいものだと知りました。そして自分の見方を変え、相手を理解するために知識を増やし彼女への関わり方を変える(声かけや彼女に響きやすい単語を取り入れるなど)と、母に対して長年もっていたフラストレーションがなくなりました。

親でも距離感が近くなければいけないわけでもないですよね。いまは互いに心地良い距離で共存する感覚でいます。

それに、一番問題だったのが、これが“あるべき姿”だと思い込んでいたこと。誰もそうしてくれとリクエストされた訳ではないのに、自分が勝手につくったルールに自分を勝手に縛って、自分で自分を苦しめていたことです。

今はそんなことなどを払拭し、自由に、そして自己接待!(楽に優しくしてあげる)を大事にするようしていると、とても心地良い状態で過ごせる様になりました。

 

私もいまや3歳の男の子の母親となり、ちょうど母3年生です。

“矛盾のない自分”でいる私の息子との会話もすこし面白いですよ。笑

19時に保育所から連れ帰り、急ぎばやにご飯を作ってるいる横であれやこれや用事を増やす息子に怒った私に・・

3歳児:「お母さん、ニコっとして」

私:「お母さん怒っているから、いまはちょっと笑えないわ」

3歳児:「じゃあゆっくりしていいからね、ごみ収集車(=youtube)つけて!」

私:テレビでyoutubeを起動

3歳児:ルンルンで自分で操作し観る3歳児。満足。

互いに要望を言う、でも受容もする、母だからと一方が聞くのではなく1対1。

昔なら健気な3歳児には笑顔でこたえるべき!表面的に無理して笑っていたと思います。

でもすこしの無理で、ストレスポイントをためて後々爆発するより、こちらの状況を落ち着いて伝え、ちいさな無理もしない、なるべくニュートラルな気分でいるようにしています。

子供にとってはどんなに長い時間を共に過ごすより、たとえ忙しくて1分しか会えなかったとしても、母親が穏やかな顔でいることの方が大事なんだそうです。そうして互いに本当の意味での心地良い信頼関係がつくれたらと思っています。

麻薬撲滅の広告ではないですが、「無理 ダメ 絶対」だそうです。

この拙いブログをどこかでご覧いただいている方々、看護師としても母としても諸先輩方には、なんだという内容で大変恐縮ですが、もしなにかご意見やアドバイスなどあれば、弊社までご連絡いただけますと幸いです。お仕事のお話しだけでなく色々お聞かせください。もちろん若いピチピチナースのみなさまも是非、なにか話したいことがあれば大歓迎です!!

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対人コミュニケーション④ ~看護師*古上の学び~

<<アサーティブ・コミュニケーション>>


こんにちは。
月1回ではありますが、僭越ながら連載させていただいております^^

今回でコミュニケーションについての連載が4回目となりますが、また別の角度より、「アサーティブコミュニケーション」について記事します。
お聞きになられたことはありますでしょうか?

「アサーティブネス(Assertiveness)」を直訳すると「自己主張すること」です。

直訳通りの「自分の意見をゴリゴリ押し通すこと」ではないのです。
アサーティブとは、自分の気持ちや意見を、相手の気持ちも尊重しながら、
誠実に、率直に、そして対等に表現することを意味します。

平たくいうと、自分の意見を飲み込むことで我慢をしたり、一方的に自分の主張を押し通したりせずに、相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えるコミュニケーションです。

その方の性格にもよるかもしれませんが、日本人の「奥ゆかしさ」「控えめさ」を消せるかどうかがポイントになるのかもしれません。

なぜ、良好な自己主張が必要なのか。

昨今では“コミュニケーション=傾聴”が本流であることは存じておりますが、自己主張を上手にしていかないと、相手が主導権を握り、相手の思うように事を進められて、結局、失敗や関係性が破綻したりしてしまいます。

つまり、「適切に自己主張」ができるかできないかで、コミュニケーションの成功・不成功が左右されるのです。

日々のコミュニケーションの失敗で少しづつストレスが溜まり、物事が成功しないだけでなく、知らず知らずのうちに精神的・肉体的健康面を害する可能性もあるのです。

それを解決する鍵が「アサーティブコミュニケーション」です。

その4つの柱が、

Equality(対等)
Directness(率直)
Honesty(誠実)
Responsibility(自己責任)です。

 

■Equality「対等」であること

上下関係やパワーバランスで相手をコントロールすることでなく、同じ人間同士として向き合うこと。

 

■Directness「率直」であること

遠まわしに言ったり、くどくど言いわけしたりせず、気持ちや意見をシンプルな言葉で伝えること。

 

■Honesty「誠実」であること

自分にも相手にも、正直に心をこめて向き合うこと。

 

■Responsibility「自己責任」を持つこと

自分がどうするかは自分で決め、結果にも自分で責任を持つこと。

 

浸透すれば、お仕事で意見が言いやすくなるなど、風通しのよい職場づくりや家庭づくり、恋人やパートナーとの関係性づくりができます。

もし良かったらご利用されてみてください。

それでは、皆さま、季節の変り目、どうぞご自愛ください。

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対人コミュニケーション ~PCMセミナーを受講して③~

<<世の中を捉えるフィルターが皆ちがう??>>


皆様、こんにちは!古上です。
月1回ではありますが、僭越ながら連載させていただいております^^

今回は、人により世の中(物・人・状況・現象など)を捉えるフィルターが違うということをお伝えします。

時折、会話の内容で「現実をみると~」「客観的には、」こんなワードがでてきます。
ですが、私はここで少し、疑問がでます。
この「現実」「客観的」は誰のスタンダードなのでしょうかと…
それぞれ生きてきた経路も経験もちがうので、見てきた景色や感じ方も違います。個性もありますし・・

自分の思っている現実と、他の方がみる現実は違うのですね。
もしかするとそこをまず知ることが、相互理解にの肝になるかもしれません。

では、どんな違いがあるのかを一例ではありますが、タイプ特有の言葉を交えて紹介します。

 

〇思考・論理がフィルターとなるタイプの方
「誰が」「いつ」「何が」「情報」「実績」「客観性」「合理的」「理屈」「プロセス」「次元」「枠組み」「優先順位」

 

〇意見・価値観がフィルターとなるタイプの方
「信念」「主義」「確信する」「本物」「賞賛」「こただり」「筋を通す」「信頼」「精進」「貢献」「判断」「コミットメント」

 

〇心情・思いやるがフィルターとなるタイプの方
「~と感じる」「気分」「心」「嬉しい」「かわいい」「仲良く」「ハーモニー」「和」「友達」「心地よい」「みんな一緒」

 

〇内省・想像がフィルターとなるタイプの方
このタイプの方は意識が常に自分の中に向いており、外に対して発する言葉をあまり必要としないのです。人から言われて耳に入る言葉として、「~をしてください。」明確・簡潔・具体的な指示です。

 

〇反応・ユーモアがフィルターとなるタイプの方
「~したい」「~好き」「~嫌い」「面白そう」「わあ!」「ドキドキ」「わくわく」※冗談・俗語・造語・感動を表す言葉を連発します

 

〇行動・魅力がフィルターとなるタイプの方
「要点は」「結論からいうと」「実践」「要領よく」「短期間で」「勝負」「ハイリスクハイリターン」「一目瞭然」

相手の言葉をきいて、タイプを見極め、おなじフィルター(共通語)を通してお話すると、こちら側が伝える言葉が相手に響きやすくなりますし、逆にまったく異なる言葉選びをすると同じことを伝えようとも相手に響かない(うまく通じあえない)こともあるかもしれません。

なにかのご参考になれば幸いです。

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対人コミュニケーション ~PCMセミナーを受講して②~

<<自分を知り相手を知る>>


皆様、こんにちは!古上です^^
前回のブログでは、コミュニケーションについて書かせていただきました。

あなたが言いたいこと、考え方、あなたがどんな人物かを誰かにわかってもらうために、そして周囲の人が何を言いたいのか、どんな考えを持っているのか、どのような人物かを理解するためにコミュニケーションがあるという内容でした。
コミュニケーション能力の重要性がうたわれるのは、やはり社会の中で人と関わる以上、お互いがその中でより生きやすく、あらゆる活動をスムーズにするために欠かせないものだからですかね。

今回は「自分を知り相手を知る」ことについて書いていきます。

では、自分を知り相手を知ることでそんな効果があるのか。
ミスコミュニケーションを回避し、良好なコミュニケーション・人間関係を構築していくことができるようになります。

こんなお話をすると、「ニガテな人とは距離を置いたらいいだけだし」「別に理解したくないし」「私が変わってるから」「そんなの良く本にあるような抽象的な話だよ~」と思われるでしょ^^
でも、もしお読みいただいている方でそう思われたのなら、本当の意味で理解されていないのかもしれません。(←失礼をお許しください)

先日、トレーニングの一環として、自分とまったく違うタイプの思考・行動・言葉の使い方を意図的に演じたのですが、本当に身動きがとれませんでした!!驚。
だって、身体にそんな記憶がないのですもの。
物事を認知するフィルターがまったく異なるのです。
私たちの個性を作り出しているパーソナリティタイプを知り、理解しすることで自分や相手のことを受け入れ、より気持ちよく生きられるようになるかもしれません。

簡単ですが、私の受講したPCMセミナー公式HPにも掲載されている6つのタイプ別の特徴を載せておきますので、ご参考ください。

 

①シンカー Thinker
・目標から逆算して考え、効率的・合理的に進める。
・自分にとって合理的なパターンや秩序を作る。
・計画立案や事前準備などが得意。
・無表情で冷静に話し、質問が多い。

②パシスター Persister
・自分の意見を積極的に述べ、他人との議論を好む。
・価値を認めたものに対しては、献身的に取り組む。
・自分なりのこだわりを示すものを身の周りに置く。
・真剣な、自信に満ちた表情で力強く話す。

③ハーモナイザー Hermonizer
・自分のことよりも相手のことを優先する。
・何よりも家族や友人との人間関係を大事にする。
・雰囲気・環境・居心地に敏感で、それらを大切にする。
・柔らかみのある微笑を浮かべ、ソフトな話し方をする。

④イマジナー Imaginer
・落ち着きがあり客観的。自分も含めた全体を俯瞰できる。
・内面世界が豊かで、静かに独りでいることを好む。
・明確な指示があれば、単調作業も苦にせず黙々とこなす。
・無表情で淡々と静かに話し、自ら会話の主導権は取らない。

⑤レベル Rebel
・「やりたいからやる」のであって他に理由はない。
・直観やひらめきが鋭く、自由で柔軟な発想力がある。
・とにかく楽しいことが大好き。
・喜怒哀楽をストレートに表し、表情豊かに話す。

⑥プロモーター Promoter
・環境への適応力に優れ、プレッシャーに強い。
・人を行動に駆り立てるような、交渉力・説得力がある。
・「私は他の人とは違う」という雰囲気を持っている。
・単刀直入に話し、言葉が端的。

 

これらの6タイプは全員持ち合わせているのですが、組み合わせ順やタイプの濃淡が人により異なることで、二つとない個人の特性となるとのことです。

あなたは、どの組み合わせタイプでしょうか?

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対人コミュニケーション ~PCMセミナーを受講して①~

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<<昨今に求められているものとは…>>


初めまして。ワークステーションで営業をしております古上 真紀と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

私は、看護師・治験コーディネーターとして9年勤務したのち、当社で人材サービスに携わり6年目となります。看護師が営業??とそんな働き方もあるのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな働き方もあるのです。たまたま流れついたのか、将又これが私の定めだったのか、この転職の基点には自分の特性を理解し自分らしく生きていこうと願ったことからはじまるのかもしれません。

私は、米国の臨床心理学者テービー・ケーラー氏が研究・開発されたコミュニケーションプロセスについて、数年前からセミナーを受講しておりますので、今回のブログではその学びを記事にしていきたいと思います。

『人が伝えたいと望む情報を評価するための枠組みを学ぶこと』を学んでいます。

昨今、AIにより技術革新が進むなか、医療の世界でも導入が進んでいるのではないでしょうか。
これからはマニュアル化できない仕事が生き残り、増え続けていくようにも考えています。
マニュアル化できない仕事…

コミュニケーションについてWikipediaでは、『一般に「コミュニケーション」というのは、情報の伝達だけが起きれば充分に成立したとは見なされておらず、人間と人間の間で、《意志の疎通》が行われたり、《心や気持ちの通い合い》が行われたり、《互いに理解し合う》ことが起きて、はじめてコミュニケーションが成立する』と書かれています。

そう、人間と人間の間の意思疎通・心の通い合い・相互理解。

“患者さんを看る“看護師においては、機械では補えない部分が仕事の核となるのではないでしょうか。患者さんの気持ちを考えると思わず一緒に泣くこともあるかもしれません。

今回は先ずはコミュニケーションについて記載しましたが、次回は「自分を知り相手を知る」ことについてご紹介できればと思います。

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