遠隔介護ブログ(第26回)

こんにちは。
コーディネーターの渡邉です。

コロナウィルスの影響でイベントなどは自粛。
ということで弊社も3月に予定しておりました、心電図セミナーと4月に予定しておりましたフィジカルアセスメントセミナーを中止させていただきました。
ギリギリまで開催したいと対策をねっていたものの、講師の先生も参加者様もドクター及び看護師さんということで、このコロナウィルスに最前線で注意を払われておられる方々、中止はやむを得ないという状況が理解できました。

もちろん、世界中の人たちが楽しみにしてたイベント、学校行事、観光等々を自粛して、家族で過ごされる時間も、想定以上に増えているかと思います。我が家もそのように、セミナーでの出勤がなくなったり、様々なイベント中止をうけ、もともと映画好きの夫婦ですが、いつもより多めに映画館に通えました。

映画館に行くのも自粛したほうが良いのかとも思いましたが案外、これが映画館、にぎわってます。
アカデミー賞最優秀作品賞の「パラサイト半地下家族」と、アカデミー賞最優秀主演女優賞の「ジュディ虹の彼方に」を、この2週間でたて続けに観ました。そもそも先に「フクシマ50」を観ようと思ってましたが、少しだけ、いま、コロナの不安で心がしんどいので、笑えたりほっこりするものを観たいなと。
なめてました、パラサイト半地下家族。心がえぐられます。
ジュディは、ハリウッドで活躍した実在の大女優の一生ですが、これもまた胸うつものがあり、幸せってお金で買えるのか買えないのかを考えさせられる2本でした。

本を読む時間も増えました。
何かしら、このコロナウィルスの影響もプラスに考えないといけないなぁと思う毎日です。

そんな中、この遠隔介護ブログの主役、我が父は、高齢者大学大学院を卒業、卒業式で無事に卒業証書をいただくことができました。
私は車椅子の父を押す担当で列席させていただきました。
他の市町村の高齢者大学は卒業式中止もあるそうですが、父の通う高齢者大学では無事に卒業式が開催できました。たしかに、コロナにかかると一番危険な年齢層が集められるので普通は中止ですよねと、事務長さんが自虐ネタも言われてました。

開催できた卒業式ですが、来賓や在校生の出席は無しで謝恩会もお弁当を食べるだけに変更されました。
決行することに至った理由や流れを説明されてる事務長さんは涙ぐまれてました。それだけ、やるも批判覚悟、やらないはつらすぎるというどちらにしても苦渋の決断だったのだと思います。

小中高の卒業式も来賓、保護者列席できないだらけだと思うので、日本で身内の卒業式に参加させていただけたのは私だけではないでしょうか。

仰げば尊しも蛍の光も、一緒に歌いました。

私自身の高校の卒業式では、父がPTA代表で挨拶しました。
2ヶ月前に心臓の大手術をしたばかりなのに名誉あることやと、挨拶は断らず痛い手術痕をおさえながら挨拶してくれました。

そんな父の目標だった高齢者大学大学院卒業を後ろから見守る私。

定時制高校に通いながら大工になった父は、学歴コンプレックスがあったそうで、本当に念願の高齢者大学〜大学院、6年間の通学だったようです。
卒業式の日までそんなコンプレックスを私には話さなかったのですが。

もちろん、休みがちでした。体調もありますし、元気な方のように修学旅行も行けず、お弁当も作れないし買いに行く車も失い、お昼ご飯がどうにも出来ず、泣く泣く休んだこともありました。でも、辞めずに卒業証書をいただきました。

車椅子押してくださいと言ってくださった事務長さんに感謝、そして、そのような理由での有給休暇を、快く認めてくださった上司に感謝してます。

ラスト大学院の校歌斉唱、その校歌は私の中学時代の恩師の作曲。
恩師は、とてもピアノが上手でその人のもとでいろんな歌を歌わせてもらい(中学生で、五輪真弓さんの「恋人よ」とか練習させてもらいました)、それが今の私のワークステーション音楽隊入隊にもつながっているので、恩師には感謝しかありません。

30年近く前、14歳の私は、故郷の歌を父に言われて作詞し、その詞に、その恩師が作曲してくださり、今でも、故郷では歌われているという田舎ならではの想い出もあります。

そんな私にとっても思い入れ深い卒業式も終わり、教室に戻り一言ずつ挨拶される中での父の挨拶は、「車椅子の自分がみなさんと一緒に卒業出来たのも、皆さんの優しさのおかげです、遠足のときも車椅子を押して下さりありがとうございました。みなさんも、わたしの存在で、障がいのある人への接し方を学んでいただいたのではないでしょうか(このへんが父の前向きなところです)、そして、わたしは4月から高齢者住宅◎◎へ入居が決まりました。市内にありますので、遊びに来てください。施設を考えてるかたは、とてもいい施設なのでぜひ入居してきてください。そして、施設に入っても皆さんの集まりには参加したいので、絶対に誘ってください。本当に6年間、ありがとうございました。素晴らしいクラスでした。」

何かを読むわけでもなく、自分の言葉でしっかりと、今でも私が思い出せるくらい端的に感謝と思いを全て詰め込んだ、良い挨拶だったと思います。

 

父は大学院卒業を1つのけじめと考えてました。
卒業したら施設入ってもいいと、ずっと言ってました。それが実現します。

来月の引っ越しに向け、私は土日、準備にもけっこう時間を使ってますが、父のその前向きさに助けられ、なんとか順調に手続きも、必要なものの購入もすんでいってます。
不安だらけですが、きっと父が1番不安なので、いつでも会いに行くからねというのを全面に伝えながら、春を迎えられるようにしたいと思います。

今回もとても長くなりました。
遠隔介護ブログ26回目。

次書かせていただくときには、コロナウィルスでのイベントや通学自粛が解かれてますように、願いをこめながら締めくくります。

メディカリズム編集部

投稿者: メディカリズム編集部

ワークステーションメディカル事業部の社員やナビゲーターの「メディカリズム編集部」が、看護師のみなさまへ、イベント・お知らせ・ワークステーションの活動・お役立ち情報・お仕事探しに関することなどを発信しています。