遠隔介護ブログ(第28回)

こんにちは、コーディネーターの渡邉です。

まだまだ新型コロナウイルスの影響をうける毎日ですが、医療職の方々におかれましては、私たちのような一般のものが感じている不安などより想像もつかないほどのご不安と緊張感の中で日々ご勤務、そして生活を送られていると思います。本当に毎日感謝の思いです。
まずはそのお礼から今回は始めさせていただきたいと思います。

いつも本当にありがとうございます。

 

毎回書かせていただいておりますように、この遠隔介護ブログの主役の父は一人暮らしの末に、サービス付高齢者住宅に4月から入居。その中で、この新型コロナウイルスの緊急事態宣言発生という状況を迎えました。

入居が4月4日でしたので、その翌週に緊急事態宣言が出されたわけですが、緊急事態宣言発令中の県には住んでいるものの、もちろん、市区町村によっても、感染者数の凸凹はあり、緊張感もやはり違います。

郊外に住み、そのまま同じ市内の施設に入居した父には、阪神間に住む私の緊張感はあまり伝わらず、入居してからは「好きな時間にご飯が食べれない」「せっかく行き出したデイサービスが、緊急事態宣言解除されるまで閉鎖になった」「目の前にスーパーマーケットあるのに、今は行ったらあかん言われる」「髪の毛も切りに行かれへん」「風呂も自由に入られへん」「トイレがウォシュレットじゃないから便秘になる」「友達に電話しても今は会いに行かれへん言われる」などなど、一人身の自由さから、施設入居である程度ルールを守った生活になるための不自由さ、そこに緊急事態宣言も加わった不自由さで、毎日、3回・4回と電話をしてきます。
もちろん私は仕事中なので出ないと、何度も何度も留守電に入れます。

私に言い足りない時には、施設長さんに電話をして直接嘆いたり(それも朝の5時~夜中まで)、以前通っていたデイサービスの所長さんや自分の弟や友人たちに電話して、自由がないと愚痴を言ったりと、本当に、「人の迷惑顧みず」「人の時間に土足で踏み込む」という甚だ迷惑な存在にどんどんなっていきました。

私が、3回も4回もの電話をとれずに、夜ようやく仕事が終わって電話すると、怒り口調で「わしを殺す気か(ウォシュレットにしてくれないから便秘がひどすぎて)」と怒鳴ったり、「情けない、もう死ぬしかない(食べたいものが食べれない)」と泣き出したりと、こちらがおかしくなるんじゃないかという思いで、新型コロナウイルスによるストレスも忘れるくらいのストレスを、父から4月は日々与えられました。

そんな中、以前お世話になったデイサービスに父がお借りしていた服を返却に伺うと、所長さんが「お父さん、こないだ電話くれたよ~また所長に会いたい、デイに行きたいてゆうてくださって、まだ頼りにされてるのが本当にうれしかったんです。」と言ってくださったんです。「ご迷惑ではないですか?」と聞くと、「とんでもないです。私らのこと忘れんとおってくださって、その上、会いたいって頼りにしてくださるなんて、本当にありがたい。またお祭りの時とかいつでも遊びにきて、いつでも電話してきてってお父さんには御伝えしましてん。」とのお答え。もう天使に見えました。それは父も甘えて電話したくなるくらいの優しさですよね。

現在の施設の施設長さんも、本当に、介護の知識・経験が豊富な方で、1週間もすれば父の扱いにも慣れてくださり、夜中や早朝の電話は出なくても大丈夫であること(緊急ではないこと)や、ウォシュレットトイレにも父の部屋だけ対応いただけること、食事も皆と同じ時間が無理なら、部屋におにぎりとおかずを届けてくださり自分の好きな時間に食べれるようにしてくださるなど、本当に施設自体の無理のない範囲で父に適応してくださりました。

そして、私が感動したのはとにかく、リモコンをなくす、財布をなくす父に関して、ベッドサイドに紐を何本もつけ、財布をつないだり、リモコンにはスマホアクセサリーで使うリングをつけてそれを紐でつないで、なくさないようにして寝ながらすぐにとれるようにしたりなどアドバイスをくださり、私と主人でその対応をすると、「物がなくなった」の電話はかなり減りました(それでも、薬をなくしたり、料理バサミをなくしたり、何かと紐でつなげないものはなくすのですが)。

このように書くと、どんどん問題は解決し、安心・安全に暮らしているように受け取っていただけるかもしれませんが、デイサービスが閉鎖されていることで、日々のリハビリがないため、とたんに歩けなくなり、今は、推し車だった生活から、自走式の車イスに変えて生活をしていますので、おそらく便秘もトイレがウォシュレットではないということよりも「運動不足」というのがありえると思います。デイサービスにも行かないと、朝に起きなくなり、規則正しい生活が出来てないので、それも体調不良、ずっとどこか不調という原因でもあります。

ただ、私たち家族ももう「健康で長生き」ではなく「生きている時間の父が少しでも機嫌が良ければ」という思いのみにかわっているため、「健康でいる努力」を父に求めるのは、期待するのはやめました。。。冷たいかもしれませんがそれが現実です。

緊急事態宣言でも、家族が外に散歩に連れ出すのはOKをしてくださってる施設なので、父の車イスを押して、施設の近所を散歩した時にとっても面白い銅像に出会いました。

今まで何度も車で通った道なのに。車イスを押しながらの目線で、ゆっくり歩くと、初めて発見出来た銅像。疲れ切った心が一気に笑顔になる銅像の表情に本当に癒されました。

そして、瀬戸内寂聴さんが介護をしている方へ送った言葉の中にある「まずは、(介護する相手を)褒めてあげてください。」というのを思い出しました。

そこからは、どんなに自分がつかれていても忙しくても、父からの電話には明るい声で出て「お父さん、今日もいい声やね。」「元気そうで良かった。」と出来るだけ、プラスの言葉をかけるようにしています。

そうすると少しだけ、父からうけるマイナスな言葉も減ってきたように思います。(期待するとどんでん返ししてくるのがここ数年の父なので、今の自分の心がけが成功しているのかどうかは本当にまだわかりませんし、気が抜けませんが)

でもやっぱり相手を変えるにはまずは自分から。
それを身近な家族とのやりとりで本当に教えられる毎日です。

そういったことを仕事や私生活でも活かしていって、心に余裕のある人間になっていけたらなあと、心底思います。
日々、やはり勉強ですね。しんどいことこそ、自分を成長させてくれますね。

 

まだまだ世界中の人たちがしんどい日々が続きます。

その中でも良かった事探し・・地球がキレイになっていっていること、自分磨きの時間が増えることなど、関わる相手をまずは褒める、自分を褒める、良かった事探しをするを1日1回ずつ心がけて、ちょっとでも笑顔の時間が増えるようにしていきたいものですね。

長くなってしまいましたが、今日より明日が少しでも良い1日でありますように、次書かせていただく時こそ「ようやくマスク外せそうですね!」と書けますように。

願いをこめて、遠隔介護ブログ28回目を終わらせていただきます。

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投稿者: メディカリズム編集部

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