第3弾!今が旅どき ビバ!スリランカ

私たち3婆の旅期間は、4泊6日という高齢者にとっては、初めての旅故、
健全な日数が良いかと配慮したわけだけれど、まあ、あんなに小さな国とはいえ、
国中全体に旅処は豊かにあるんですね。
私たちの専用車は、日産製のワゴン車で乗り心地は快適でした。

スリランカの鉄道網は、まだまだ発展していないため
(一応、山岳地帯、海岸地帯へは整備されているけれど、路線の総延長が短く、
旅行者の利用価値のある線路は限られているといえる。
限られた旅程では車かバスを利用するしかない。何しろ安全のためにね。
お勧め路線は3つあるということですが、
そのうちの一つ山岳地帯を走る(バラデニヤ駅~ナマ・オヤ駅間の景色は圧巻)
セイロンティーの世界に浸る旅列車に乗りました。

スリランカ風高原列車=エクスプレス号とでも言おうか。
まさに今だからこそ体験できる山岳列車は古典的。
乗車時間が約3時間超と聞けばこの長丁場に「え~っ?」
素っ頓狂な声をだしてしまったけれど、まもなく歓声とカメラシャッター音の興奮に。
とにかく面白い。楽しい。目がテン。
満席で埋められ動きようのない列車内の味わい深い空気を、
外国人観光客達と存分に共有できた次第。

どのような山岳列車体験を味わい得たのか?ってぇと、まあ聞いてください。

駅舎は道路から一段引っ込んだ場所にあり、駅には見えない佇まい。
実際あの小屋ってなに?と思ったもの。勿論主要な街での駅舎は立派に整備されているが。
さあ、そこに入ってきた列車はディーゼル電気式機関車。
ブレーキがかかるとガタンゴトンキ~ン・ガチャンガタン・プシューッ!
きっと鉄道マニアなら大喜びするマニアックな機関車でしたよ。

山岳地帯を走る電車は、急曲線、急勾配のためか速度は遅く、このため所要時間を要する。
駅を出発してしばらくは、車内サービス弁当が配られ(お茶や水はサービス外)、
ま、興味につられて食べてみる。
日本の駅弁を想像してはガックリするけれど、ここはスリランカの田舎町、
彼らの精一杯の観光サービスに感謝して食すべきと心得て美味しくいただいた。

徐々に登り坂を上がりながら見る景色は、真っ青な緑(鮮やかな緑)の茶畑。
(列車は元々輸送用に建設されたものらしい)所々で、
茶摘みをする人々の姿も見る事ができ、車では味わえない。
右に左に前に後ろに揺れながら(波乗りしているような揺れ方が面白い)、
駆け上がっていく機関車は、一生懸命私たちの車列を牽引している健気さが伝わってくる。
やがて山の尾根をいきながら雄大な景色が広がり、時には小さな滝や清流の流れが見え、
ヨーロピアンな家々が点在する光景は、絶景かな絶景かな、
悔いることの無い旅ごころを醸し出してくれる。
そして爽やかな風に包まれるというごちそうは、どう言えばいいの?
便利さを所望しない快適な旅、今スリランカはそれに応えてくれている。

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第2弾!!カリーなる(華麗なる)遺産!スリランカの旅物語

スリランカは、その昔
(イギリスの植民地時代=1948年独立~1972年までは、セイロンという国名でした。仏教国ですが、長い間、シンハラ人タミル人(ヒンズ教)との間で内戦状態が続きましたが、イギリスから独立したのち1969年世界で初めての女性首相(バンダラナイケさん)になって、現在の国名に変更されているんですね。それまでは、セイロンの国名で、セイロン紅茶が私たちの時代には、とても馴染みがありました。

スリ : 聖なる(あるいは、光り輝く、高貴な)
ランカ: 美しい島

さすが、スリランカ人の誇りを感じる国名ですね。
こんな由来を聞かされれば、私も好奇心は、
楚々と女旅人となる身を如何様に清め、聖なる身だしなみとすればよかろうに?
心もち高貴な身のこなしを多少意識してスリランカ旅を楽しんだのでございますよ。

ところで首都名は、世界一長く覚えにくいネーミング=スリジャヤワルダナプラコッテ。
(この名前がワカランカ…とは、おバンギャグにもなランカ??!)
スリランカ民主社会主義共和国というからか、
国民の医療費は無料、小学校から大学までは無償で学べ、
幼稚園時より、英語教育を受けて誰もが英語会話に堪能という。
現に、何処に行ってもまずは英語で話しかけてくるンですね。
さらに、教育熱心な一端を垣間見た光景があります。

私たち3人は、旅中、日産の大型ワゴン車であちこちを回ったのですが、
人通りの多い場所でもないのに何故か、バイク人、歩行人が一定の方向に向かっているのです。
動きの止まるあたりに目をやると、そこはしっかり鉄門を閉ざした学校なわけで、
下校時間に合わせて、父母たちだが迎えに来ているのです。
一人一人我が子が門前にやってきて、
一種の歓声が上がり親たちに抱きかかえられるようにして、校門外に出ていく。
この光景は、当初異様な感じをうけたが、そのうち慣れてくると、違和感なく一つの悟りを得ました。
何処の国、どんな人種、どんな宗教者であれ、
世界の親たちの共通する原風景なのだと悟りましたね。
勿論スクールバスがあるので、それに乗って帰る子もいるのですが…。
(スリランカは、あらゆる宗教を穏やかに受け入れている国で同居しているのです)
国営の学校の制服は、全国すべて白く、男子は上衣ワイシャツ、下衣は民族衣装の巻きスカート、
女子は、何とも言えない可愛い民族衣装のデザイン上衣で、下はギャザーかプリーツスカート。
とても可愛かったんだから…。

世界の国々が観光立国化して、
スリランカもご多聞に漏れず観光客誘致の積極的な開発事業が展開しています。
スリランカ言語は、シンハラ語とタミル語が公用語ですが英語も公用語。
外国人には便利といえば便利です。
英語力は国の繁栄をもたらす重要な資源・財産であると、つくづく思い知りました。
国が、風物の遺産価値を高め、有機農作物やエコ資源を駆使して観光誘致施策を進め、
経済効果を高めるのはいいけれど、どうか、それ故に、
昔から引き継がれてきた国の存続性(国民のアイデンティティー)に知恵を凝らし、
世界中一律化しない良き意味の格差を誇りとし、人の質が変わらないようにと願うものです。

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